News and Announcements [in Japanese]

地磁気センターニュース

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地磁気世界資料解析センター News    No.77 2003年1月31日
 
1.新着地磁気データ
      前回ニュース(2002年11月29日発行, No.76)以降入手、または、当センターで入力したデータの
  うち、主なものは以下のとおりです。オンライン利用データの詳細は
  http://swdcwww.kugi.kyoto-u.ac.jp/catmap/index-j.htmlを、観測所名の省略記号等については、観測所カタ
  ログ(http://swdcwww.kugi.kyoto-u.ac.jp/catmap/obs-j.html) をご参照ください。
 
      Newly Arrived Data
        (1)Annual Reports and etc.
                SQD, OUJ, HAN, NUR (Nov. - Dec., 2002), LOV, ABK (2001), WIK (1993 - 2000),
                MMK, LOZ, TUM (Jan. - Jun., 2002), NGK (Sep., Dec., 2002)
 
        (2)Normal - run mgnetograms
                ABG, NAG, PND, TRD, UJJ, VSK (1996)
 
        (3)Digital Data
      Geomagnetic Hourly Values: (http://swdcwww.kugi.kyoto-u.ac.jp/hyplt/index-j.html)
                LUA (1963, 1966, 1967), VSS (1949 - 1953), WIK (1998 - 2000), VOS (1978 - 1979),
                TFS (1999), HUA (1997 - 2001), ELT *(1998 - 2001), TRO (2000), LIV (2000 - 2001),
                ASC (2000), KAK, MMB, KNY (Nov. - Dec., 2002)
 
            Geomagnetic 1 Minute Values: (http://swdcwww.kugi.kyoto-u.ac.jp/mdplt/index-j.html)
                VAL (Nov., 2002), TRO (2000), PST (1999 - 2000), LIV (2000 - 2001),
                HUA (1997 - 2001), ASC (2000), KAK, MMB, KNY (Nov. - Dec., 2002)
 
            Geomagnetic 1 Second Values: (http://swdcwww.kugi.kyoto-u.ac.jp/shplt/index-j.html)
                KAK, MMB, KNY (Nov. - Dec., 2002), YCB, WMQ (Nov., 2002), HTY (Oct. - Nov., 2002)
 
        (4)Kp index: (http://swdcwww.kugi.kyoto-u.ac.jp/kp/index-j.html)
                Nov. - Dec., 2002
 
                * 新観測所 ELT, Eilat  GGlat. :29.67°, long. :34.95°
 
 2.1時間値Dst指数の算出と配布・1分値ASY/SYM指数の算出
      2002年10月〜2002年11月のDst指数 (Provisional) を算出し、関係機関に配布しました。ご希望
  の方は、郵便またはファクシミリにて当センターまでお申し込み下さい。なお、Quick Look Dst指数
  (http://swdcwww.kugi.kyoto-u.ac.jp/dstdir/dst1/quick.html) および Quick Look AE指数
  (http://swdcwww.kugi.kyoto-u.ac.jp/aedir/ae/quick.html) は1日以内の遅れで当センターのホームページから
  利用できます。また、2002年11月分の1分値ASY/SYM指数を算出しホームページに載せました。
 
3.柿岡地磁気1秒値の変更について
  2002年8月16日から10月31日までの柿岡地磁気一秒値が変更されました。2002年12月27日以前
にデータを取得されました方は、再取得をお願いします。詳しくは下記アドレスの柿岡地磁気観測所に
よる解説をご覧ください。
  http://www.kakioka-jma.go.jp/A/info/200212250.html
 
 
4.地磁気世界資料解析センター活動報告(データサービス関係:2002年1月−12月)
 
   (1)収集・発送(最近5年間)
                            1998    1999    2000     2001    2002
   【収集】
      マイクロフィルム      4本         2本       4本       6本     11本
      マイクロフィッシュ  200枚       12枚       30枚       7枚      5枚
      データブック      80冊       80冊     120冊   120冊     60冊
      データシート     720枚     700枚     500枚   400枚    400枚
 
      磁気テープ         0本         0本        0本   12本       0本
      磁気ディスク         36枚       30枚       5枚     0枚       24本
      光ディスク            60枚       30枚     50枚    91枚       36枚
      オフラインデータ                            25GB
 
       ネットワーク    1000MB  1100MB  1200MB 2000MB  4000MB
   【発送】
     データブック     1700冊   1300冊     700冊    464冊    900冊
     データシート     3500枚   3500枚   3500枚 3500枚   3500枚
     ファックス等             6枚         8枚       52枚        0枚        0枚
     磁気テープ          0本         0本         0本         0本        0枚
    フロッピーディスク    45枚         0枚         0枚     0枚         0枚
     光ディスク       31枚       42枚     154枚     56枚       80枚
 
    WWWホームページ   430K Req.      850K Req.   1840K Req.   1911K Req.  3149K Req.
                           4700MB       10600MB     16500MB      9400MB     26200MB
 
    地磁気データのホームページからのリクエスト件数
     地磁気1時間値     2043     1509    1131    3418    6254
     地磁気1分値        6451   11147    8652   8186   15055
     地磁気1秒値        2908     1709  16326   3396     2536
 
 
  (2)印刷・出版
        (ア)データカタログ
             Data Catalogue No.26
       (イ)データブック
           Mid-latitude Geomagnetic Indices ASY and SYM (Provisional) No.12 (2001)
       Provisional Geomagnetic Data Plots No.24,25 (July 2001 - June 2002)
        (ウ)データシート
              Provisional Dst Index (December 2001 - November 2002)
        (エ)ニュース
             地磁気世界資料解析センターニュース (No.71 - No.76)
        (オ)地磁気世界資料解析センターパンフレット
 
5.平成15年度併任教官・非常勤講師
 
   併任教官:   小山 勝二  教授     恒星磁場
           尾池 和夫  教授     地震と地磁気変化
           黒河 宏企  教授     太陽活動と地磁気活動
           町田 忍   教授     惑星大気と磁場
           田中 良和  教授     火山活動と地磁気変化
           薮崎 努   教授     原子物理と地磁気測定
   非常勤講師:  神田 郁子(気象庁地磁気観測所 研究官)
 
 
6.ネットワークを用いた小中学生との交流授業
 
    1月10日、岐阜県揖斐川町教育委員会からの依頼により、テレビ会議システムを用いた、『地磁気
とオーロラと宇宙の天気』と題する短時間の授業を行った。これは、揖斐川町に今年度敷設された光ファイ
バーを用いた地域イントラネットの開通式の記念イベントとして計画された。交流授業に参加したのは、
町内6ヶ所の小学校(4-6年生)と2ヶ所の中学校(1-2年生)および町役場の計9ヶ所で、これらを双方
向に結んで、各学校からの紹介と講義および質疑応答を行った。当初は、京都大学とこのイントラネット
を結んで行う予定であったが、回線の準備が間に合わず、急遽町役場に出かけてそこから授業をすることに
なった。
 
 こちらが講義する時間はわずか15分程度のごく短いものであったが、授業内容の検討に始まり、パワー
ポイントの図面を準備したり、ヘルムホルツコイルに電池で電流を流すと中に置いた磁石が回転する
のを見せる簡単な装置をアクリル樹脂で作ったり、ネットワークの接続方法を検討したりで、約2ヶ月前
から各学校の先生、役場の担当者、イントラネット請負会社、地磁気センタースタッフともども結構な労力
を費やした。授業の内容については、小学校4年生から中学校2年生を相手となると無理が避けられず、
今回は、難しいといわれることを覚悟で、レベルはあえて中学生以上にした。
 
  
                           <中日新聞社提供>
 
 その結果、反省会では、少し難しかったけれど興味を持った子供が多かったとのこと。地磁気という目に
見えないものを子供達に説明する難しさを再認識した。また、公開授業ということで、図面等の著作権に気
を遣う必要があり、カラーの絵図も自前で多く準備する必要があった。昨今盛んに強調される大学から社会
に向けての情報発信の必要性も、言うは易くの仕事であることを痛感したが、授業そのものと、終わった
あとに小学校の一つを訪問させていただいたことは、普段大学ではなかなかできない楽しい経験でした。
 
                                          (家森俊彦)
 
7.2002年のkp指数図表
 
    2002年のKp指数図表 (Bartels musical diagram) を下に示します。Kp指数の数値 (1932年以降) 、及
び1990年以降のKp指数図表は (http://swdcwww.kugi.kyoto-u.ac.jp/kp/index-j.html) からご利用になれます。
数値データの取得は一度に10年分まで可能で、最新のKp指数は原則として翌月半ばには利用可能と
なります。