News and Announcements [in Japanese]
地磁気センターニュース


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 地磁気世界資料解析センター News No.119     2010年1月29日
 
 
 
1.新着地磁気データ
 
    前回ニュース(2009年11月25日発行, No.118)以降入手、または、当センターで入力したデータの
うち、主なものは以下のとおりです。オンライン利用データの詳細は
(http://swdcwww.kugi.kyoto-u.ac.jp/catmap/index-j.html) を、観測所名の省略記号等については、観測所カタ
ログ(http://swdcwww.kugi.kyoto-u.ac.jp/catmap/obs-j.html) をご参照ください。
また、先週の新着オンライン利用可データは、
  (http://swdcwww.kugi.kyoto-u.ac.jp/wdc/onnew/onnew-j.html)で御覧になれ、ほぼ2ヶ月前までさかのぼる
 こともできます。
 
      Newly Arrived Data
 
        (1)Annual Reports and etc.
 
              NGK (Oct. - Dec., 2009) , SOD, HAN, NUR, OUJ (May., 2009),
 
        (2)Kp index: (http://swdcwww.kugi.kyoto-u.ac.jp/kp/index-j.html)
 
              Nov. - Dec., 2009
 
 
 
2.2007年AE指数・Dst指数の暫定値サービスについてのお知らせ
 
  前号の地磁気センターニュースでお知らせしましたように、104か所の地磁気観測所から2007年の1分値
確定値データをINTERMAGNET経由で受け取りましたので、それに伴いProvisional AE指数の再算出、Provi-
sional Dst指数の算出と公開を行いました。データサービスのWebアドレスは以下の通りです。
 
http://wdc.kugi.kyoto-u.ac.jp/ae_provisional/index.html
http://wdc.kugi.kyoto-u.ac.jp/dst_provisional/index.html
 
以前に指数データを取得された場合は、念のため再取得をお願いいたします。
 
 

< 図1:Provisional AE指数のホームページ。2010年1月現在、2000年
       1月から2009年10月までの約10年弱のデータが利用できる。>
 
 
 Provisional AE指数は、各観測所 (Abisko [SGU, Sweden], Cape Chelyuskin [AARI, Russia], Tixie Bay
[IKFIA and AARI, Russia], Pebek [AARI, Russia], Barrow, College [USGS, USA], Yellowknife, Fort Churchill,
Sanikiluaq [CGS, Canada], Narsarsuaq [DTU, Denmark], and Leirvogur [U. Iceland,Iceland]) およびRapidMAG
プロジェクト、情報通信研究機構、INTERMAGNETの協力により算出されています。
 
 

                 <図2: 2007年1月のProvisional Dst指数。>
 
 
  Provisional Dst指数は、各観測所(Kakioka [JMA, Japan], Honolulu, San Juan [USGS, USA], ermanus [RSA,
South Africa], Alibag [IIG, India])および情報通信研究機構、INTERMAGNETの協力により算出されています。
 
 関係各者に深く感謝いたします。
 
 
 
3.「World Data Centre for Geomagnetism, Edinburghとのデータ互換プロジェクトについて」
 
  本センターがWorld Data Centre for Geomagnetism, Edinburgh(以下,WDC4GEと略称)と協力して進
めていたミラリング作業が本年一月十四日にひとまず完了したので,以下その経緯を簡単に報告する。
 
 2009年八月末にHungary・Sopron市で開催された第11回国際地球電磁気・超高層物理学会(IAGA
2009)の期間中,WDC4GEの呼び掛けでWDC Meetingも開かれた。席上,旧World Data Center for
Geomagnetism, Copenhagenの機能がEdinburghに移転して以降途絶えていたWDC間のデータ互換問題につ
いても議論され,今後定期的にKyoto・Edinburgh間のデータ交換を実施し,互換事業を再開する事で合意
をみた。この合意に基づき,2009年11月からWDC4GEのE. Dawson氏(British Geological Survey)と協力
し,World Data Centre for Geomagnetism, Kyoto (WDC4GK)からは藤・能勢が共同でデータ同期作業に当
たった。
 
 表1及び2に,この事業の結果WDC4GKに新たに加わったデータの一覧を掲げる(本センターの新着デ
ータページhttp://wdc.kugi.kyoto-u.ac.jp/wdc/onnew/onnew.html〜八週前まで保存〜も参照の事)。
 
 
表1.エジンバラからの新着毎時値一覧

 
表2.エジンバラからの新着毎分値一覧

 
 
  両者は全く同じ様に見えるが,実際には例えば2008年分についてはHER, MZL, VAL観測所の毎時値は
新たに付け加わっているが,毎分値の方には付け加わっていない等の違いがある。新着データの書式は,
すべてIAGA2002フォーマットである。また,毎時値については表1には載っていなくとも,これまでWDC
フォーマットのデータしか無かった年(主に2007年)は,エジンバラからのIAGA2002フォーマットが付
け加わった為,本センターのHPからIAGA2002フォーマットでデータ請求を行なった場合,本年一月十四
日以降,磁場の有効数字が小数点以下二桁に増えている場合があるので,この点留意されたい。
 
 今後どの程度の頻度でデータの同期作業を行うか,或いは,作業の自動化をどう進めるか,といった問題
はあるものの,これまで途絶えていたヨーロッパのデータセンターとの互換作業が完了した意義は大きいも
のと考えられる。また,世界の地磁気データベースの観点からは,冗長度が高まった分だけデータの保存性
が向上するものと思われる。さらに,この互換事業が,本センター(WDC4GK)の利用者にとっての利便性
向上につながれば幸いである。
 
 
                                                                                    (藤  浩明)
                                                                                    (能勢 正仁)
 
 
 
4.IGRFの11版(11th)への更新
 
    全地球的スケールでの分布を表現するモデルとして最もよく使われるのが国際標準地球磁場 (IGRF--
International Geomagnetic Reference Field) である。 IGRFは、球関数の次数N=10〜13までの展開係数を数
値表の形で与えていて、5年毎に国際地球電磁気超高層物理学協会 (IAGA -- International Association of
Geomagnetism andAeronomy) の分科会に設置された作業委員会(http://www.ngdc.noaa.gov/IAGA/vmod/igrf.html)
で決定される。 後センターではこれに基づく磁気図やモデル磁場計算
(http://swdcwww.kugi.kyoto-u.ac.jp/igrf/index-j.html)、地磁気極や磁極の位置
(http://swdcwww.kugi.kyoto-u.ac.jp/poles/polesexp-j.html) などをホームページ上で公開しているが、IGRFの
最新版であるIGRF-11thが昨年末に発表されたので、これらを最新モデル準拠となるように更新されました。
参考までにこのモデルに基づく地磁気極と磁極の図を下に示します。
 
 
           
 <図1:地磁気北極と磁北極のIGRF-11に基づく1900〜 2000年              <図2: 図1と同様ですが
  までの10年毎と2005年と2010年の位置、及び2015年の予測位置>             地磁気南極と磁南極の位置>
 
 
 
5.「伊能忠敬の『山島方位記』から19世紀初頭の地磁気偏角を解析し、活用する その6」
                                   
  江戸時代以前の日本周辺の地磁気偏角のデータは極めて稀少である。
センターニュース89、101、107、109で記述したが、伊能忠敬は全国測量時の1800年〜1816年の北海道
東岸の西別から、北海道南岸を経て伊豆七島、対馬を含み屋久島迄の各地での山や島等の、磁針測量方位角
台帳「山島方位記」67冊(重要文化財・推定データ件数約20万件)を残している。解析すれば一気に当時の
日本列島の地磁気偏角の全体像に遡り、ガウス・ウェーバーによる1830年の等偏角線世界地図の中の北東ア
ジアの日本列島よりも遥かに詳細になり、諸般への活用により伊能忠敬の測量成果は、過去だけではなく今後
にも新しい効力を発揮し続ける。(伊能忠敬の全国測量が磁針による測量になった事情は、117を参照) 
 
<当面の解析すべき重点地域>
 
 当面の課題としては特に未解析の下記地域の間隙を埋めることが重要になる。
1812年の九州南部の種子島約1°西偏と韓国からも近い九州北部の1813年の対馬北西部の約2°30′
 西偏との間の南北間の偏角の変化を解析すること。
1806年の松江約1°台西偏と1812年種子島の約1°西偏の間の把握。
 
<解析のスピード化と精度の向上の為の一貫解析計算システムの必要性>
 
  九州は東岸の一部を除き海岸線の出入りが激しく「山島方位記」掲載の磁針測量方位角データが格段に増
え、煩雑な計算処理が増加し困り果て、(有)山陰システムコンサルタントの面谷明俊氏に、地図上の測量
基点・測量対象の緯度経度確認から偏角の解析と、成果の表に至る一貫解析システムの作成を依頼。筆者は
今回藍島の解析で、このシステムを採用。新システムは今後、画期的な助けとなる。面谷氏は松江周辺に続
き、四国南岸から西岸を解析中。
 
<九州の解析結果の成果と現状>
 
 九州地方は壱岐イキ等も含め、地磁気偏角に影響する火山系の地質が多いので、これらを避けて砂岩や泥岩
等の地質の場所の測量基点を、解析地点として選んだ。
 
 1810年の天草下島や1812年の佐賀平野の牛津での解析結果は、位置的にも時期的にも、1805年の長崎 の町
  でのKrusensternによる測定1°45′36″西偏とも、基本的に符合する結果となった。
 
 1812年九州南部の種子島の平均約1°西偏から九州北部に向かって北上するにつれ、西偏傾向が強まる 傾向
   が確認できた。
 
 但し、1812年の北九州市藍島アイシマや佐賀平野小城オギ市内の1°40′台西偏と、更に北の1813年の対馬北
   西部2°30′西偏との間には、歴然とした差が残る。この差を埋めることが課題であるが、途中には磁針を乱
   す火山系統の地質の島が続き、解析には困難が予測される。
 
 

 
 
<解析結果>
 
 解析地点は、九州に多い磁針を乱す火山系統の地質の地点を、可能な限り避けた。
 
北九州市藍島アイシマ 	1°46′09″W 砂岩及び礫 (8地点平均値)
佐賀県小城市牛津     	1°39′09″W 礫、砂及び泥岩互層(旧砥川橋東詰め)
佐賀県小城市下砥川   	1°40′51″W 礫、砂及び泥岩互層(長崎街道の曲がり角)
天草下島富岡曲崎     	1°45′48″W 礫の砂嘴  (曲崎マゲザキキの砂嘴の屈曲部の浜辺)
天草下島牛深遠見山    	1°38′30″W 地質不明 三角点位置 
上甑島マカミコシキジマ長目の浜
	          1°05′25″W 礫の砂嘴 砂岩泥岩互層及び泥岩
	          (名勝 長目の浜の海鼠池ナマコイクと貝池との境界の海岸浜辺 − 上写真)
下甑島シモコシキジマ手打岬
 	          1°37′02″W 砂岩及び砂岩優勢泥岩 既に道無く推定位置。
大隈半島立目崎       	1°08′39″W 地質不明 施設が有り立入禁止、推定位置。
大隈半島佐多岬       	1°01′40″W  地質不明 主展望台ではなく伊能測量以前の延享年間に建立
                          の祠のある東側の展望台の柵からさらに外の先が基点と推定される。
 
(以前に、机上計算で報告の種子島最南端の島間崎シママを現地確認、神社奥の断崖の先端であった。長崎半島
野母崎ノモザキの権現山の頂上は細長く、地図上では迷ったが測量基点は、机上計算の通り西の三角点の位
置付近の標高が東側の神社社殿付近に比べ、やや高いことが判明した)
 
<地磁気偏角の歴史地理解析への応用>
 
 峪嚇臺位記」から解析した地磁気偏角は、古地磁気学上の貴重なデータとして役立つことは勿論である
  が、それだけではない。例えば伊能測量隊は、天草下島の富岡の曲崎他周辺では、たびたび通詞島ツウジ
  シマの松が測量対象になっているが、余程の名松大樹であったのであろう、今では地元の子供達の小学
   校の校歌に残るのみである。「山島方位記」には、各地で伊能の測量当時には有った番所、烽火台、社
   寺、大樹、或いは現代ではモータリゼーションで通う人も無く消えかかった峠等々を、測量対象にした
   方位角も記載されている。
 
  測量対象になった山や島を同定でき、当時の山名と現在の山名との用字等の変化も判明する。89で も
   詳説したが、「山島方位記」には、伊能の測量当時にはまだ伝承されていた更にもっと古い時代の山名、
   地名、古城の方位角も記載されている。方位角の交会点を求めれば、こうした遺跡等の極めて詳細な緯度
   経度による位置探索にも繋がるのが「山島方位記」の特徴といえる。 
 
 先ず測量の基点の詳細位置を解析する。但し、基点の解析作業には当時の基点付近での地磁気偏角の解
   析と応用とが必要不可欠である。ある測量基点で測量した総ての測量対象への磁針方位角と、真方位と
   の差は地磁気偏角であり、本来一定である筈だ。総てがより近似の値になる緯度経度地点こそが、伊能
   測量隊の測量基点の位置ということなる。長年の間に位置が不明になっていた江戸時代の島根半島美保関
   の日和山は、伊能測量隊の測量基点になっており、「山島方位記」からの地磁気偏角の解析に伴い、伊能
   測量時点の日和山の詳細位置が判明した。他の方法ではどうしてもわからなかったことが、わかったので
   ある。 
 
 この他、地磁気偏角の解析結果は、陶磁器の窯跡等の残留磁化物による遺跡の年代鑑定の参考としても
   有効。
 
 
                                                                        (辻本 元博−日本国際地図学会会員)
 
 
 
6.表計算ソフトを使用した「山島方位記」からの地磁気偏角解析の試み
 
  伊能忠敬の「山島方位記」から地磁気偏角の解析をしている辻本元博氏から、煩雑な解析計算作業を、
可能な限りなんとか一貫演算システム化できないものかとの相談を受け、開発を試み比較的近くの中海及び
宍道湖周辺の、推定及び解析を試みた。
 
 解析には、伊能忠敬が磁針方位角を測量した基点を推定する事が重要であり、作業の大きな部分を占める
ことになる。「山島方位記」には、村名や何々印といった測定場所、測量目標とした山や島などの名前と、
磁針方位が記載されている。これらの情報をもとに、伊能忠敬測量隊が測定した場所を探していくのである。
 
  測量目標とした山や島の名前も、富士山のように独立した山であれば誰でも知っている。○○村の△山な
どといった場所は、地元の人であれば間違えないであろうが、遠方の山を見て「あの山は、○○村の△山で
しょう」と聞き、異なる山名を記載されている場合も多々ある。パズルを解くように、記載された目標と現
在の山島とを結びつけ、試行錯誤と計算の繰り返しをしながら、伊能忠敬隊の測量基点の推定をしていくの
である。この推定過程と、計算の煩雑さを解消できないだろうかと相談を受けたのが、表計算ソフト「Micro
Soft EXCEL」を用いて、測量基点の経緯度の推定の試みの始まりである。机上で推定した測量基点は、現地
調査により、より適切な地点を捜し確定される。
 
○推定方法と推定結果の妥当性
 
  今回の試みでは、山島方位記に記載されている地名から、その地のおよその経緯度を指定し、測量対象
 となる山島(経緯度は事前に設定)の方位角を計算する。同時に、その周辺地点の方位角も計算し、それ
 ぞれの地点での、方位記の数値との差の平均と2乗平均を求める。計算された地点の中で平均と2乗平均の
  差が最も小さくなる地点の経緯度を算出し、その地点を測量基点と推定する。方位角を算出する地点の経緯
  度のメッシュは、0.01秒単位である。
 
  テストデータによる、推定結果の妥当性を確認し、測定地点が遠くから見ると三角形に見える山の頂上
 付近の記載がある地点で頂上三角点など測量基点がある程度明確な地点との比較を行なった。結果は、三
 角点から30〜40mぐらいの範囲内に収まった。このような結果から、現地調査による測定地点の確認は必
  要ではあるが、調査範囲を限定する上で有効であると判断した。
 
○第5次測量・雲州(島根県東部)の記録の解析
 
  このプログラムで算出された結果の妥当性をさらに判断する為に、算出された地点の地形などが確認で
  きることから、筆者の地元である宍道湖・中海周辺の地磁気偏角の解析を試みた。
 
  伊能忠敬第5次測量隊は、文化3年6月16日(1806年7月31日)に雲州(島根県東部)に入り、約2ヶ月
  間にわたり島根半島、斐川平野、宍道湖・中海湖岸、弓ヶ浜半島、隠岐の測量を行なった。隠岐を除く磁針
  方位記録の約50ヶ所について、前述のプログラムを用いて測定地点を推定し、平均磁針偏角を算出した。
  使用した磁針方位角記録の条件は、
 
  測量の目標とした山島が5箇所以上ある 
  2台 以上の測器で測定された磁針方位角(平均値をその目標の磁針方位角として採用する為) 
  測定された目標が1方向に偏っていない(平均磁針方位角の差が約40度以上ある)
 
  ことを条件とした。
 
 数箇所の地点では、地質が火山岩系の為か、算出結果が周辺の傾向とは明らかに異なるものもあったが、
川の堤防上など良好な結果を得ることができた。
 
出雲市湖陵町  0°47′31.2″W 砂 (差海川河口)
出雲市武志町  1°07′55.0″W 礫・砂及び泥 (斐伊川堤防)
出雲市大社町  1°00′05.3″W ドレライト (弥山山頂)
松江市大海崎  0°44′51.0″W 礫・砂及び泥
米子市上福原  0°51′10.7″W 礫・砂及び泥 (日野川堤防)
境港市佐斐神町 0°49′13.8″W 礫・砂及び泥 (弓浜半島 日本海側)
(解析結果一部抜粋)
 
○海岸線の変化
 
    推定地点の妥当性を検討するのに、伊能中図と衛星画像を大まかではあるが重ね合わせて見ると、200
年前から現在に至るまで干拓・埋め立てなどで土地が作られてきた歴史がまざまざと浮かび上がってくる。
弓浜半島の日本海側で伊能隊が測定した地点が、現在の海岸線から百メートル余も内陸部になっている。弓
浜半島先端部の堤防の構築、埋立地の造成で潮の流れが変わり、砂浜が出来てきた様子が見えてくる。人間
が人工的に造ってきたものが、海岸線にどのように影響をあたえてきたかの資料にも、伊能忠敬の測量結果
はなりうるものではないかと考えさせられる解析過程であった。
 
 
                                                                      (面谷 明俊−鳥取県境港 觧咳▲轡
                                                                                   テムコンサルタント)
 
 
 
7.「超高層大気長期変動の全球地上ネットワーク観測・研究」(略称:IUGONET)プロジェクト報告
 
  IUGONETでは国立極地研究所、東北大学、名古屋大学、京都大学、および九州大学の5機関が連携し、
全地球に展開しているレーダー、磁力計、光学観測装置、太陽望遠鏡等を用いた超高層大気の地上観測ネッ
トワークにおいて、これまで長年にわたって蓄積された多種多様な観測データに関するメタデータ・データ
ベースシステムを構築します。
 
 これにより、各研究機関が所有する各種観測データを有機的に利用した総合解析を促進し、国内外の関連
研究者の緊密な研究協力体制のもと、様々な現象が複雑に絡み合う超高層大気の長期変動のメカニズム解明
を目指します。
 
「地磁気世界資料解析センター News No.118」発行後のIUGONETの主な活動を下記に記載します。
 
・2009年11月12、13日 	極域宙空圏シンポジウム にて発表、発表者:林寛生(京大・生存研)
・2009年11月30日 		Dagik Meetingにて発表、林寛生 (京大・生存研)
・2009年12月25日 		太陽研究会「太陽の多角的観測と宇宙天気研究の新展開」にて発表、
                                    上野悟(京大・理 天文台)                         
 
 また2009年11月30日に開かれた情報・システム研究機構シンポジウムでは、太陽地球系の人工衛
星・地上観測データの検索,取得,参照,解析を行うSTARSを開発されている村田健史様(NiCT、NiCTはIUGONET
外)の講演にIUGONETの取り組みを取り上げていただきました。
 
 
  
     <NiCTの村田様によるIUGONETの紹介
       (情報・システム研究機構シンポジウム)>
 
 
(IUGONETはメタデータフォーマット意見交換会の場において、村田様をはじめ外部機関の有識者の方々
との情報交換を行っています。)
 
 最後に2009年9月19日にオープンしたIUGONETの日本語版ホームページに続き、英語版ホームペ
ージ(http://www.iugonet.org/en/)を公開したことを報告させて頂きます。           
 
 

                     <英語版ホームページのスナップショット>
 
 
 
 今後はIUGONETの活動を日本国内だけでなく、海外にも発信していきたいと思います。
 
 
                                            (小山幸伸)
 
 
 
8.韓国キュンヒー大学から訪問
 
  当センターでは1月19日(火)、韓国ソウルのキュンヒー大学< Kyung Hee University >からの理学系学
生の訪問を受けました。教員を含め21名の学生が、京都大学や研究室の様子、研究テーマなど概要につい
て説明を聞きながら、熱心に見学されました。
 
            
 
 
 
9.2009年のKp指数図表
 
  2009年のKp指数図表 (Bartels musical diagram) を下に示します。オリジナルは
http://www-app3.gfz-potsdam.de/kp_index/download.htmlの下にあります。
 
 Kp指数の数値 (1932年以降) 、及び1990年以降のKp指数図表は当センターの
http://swdcwww.kugi.kyoto-u.ac.jp/kp/index-j.html
からもご利用になれます。 最新のKp指数は原則として翌月半ばには利用可能となります。