観測所1分値WDCフォーマット

観測所1分間値ディジタルデータ交換形式WDCフォーマット (暫定翻訳版)

論理レコード長は400字で、ヘッダ情報と空白と1時間分1成分のデータを含む。

ブロックはデータ部分を内部的に補い、データセットを完全なものとするため、"9"を詰められる。

各論理レコードはヘッダ情報とデータを以下のような書式で保持している: 北極までの距離、経度、年、月、日、時、要素、観測所コード、空白、 60個のデータ値、1時間平均

NPD	LONG	YR	MO	DA	E	HR	OBS	ORG	(Blanks)	DATA-1	DATA-60	HRly MEAN
1-6	7-12	13-14	15-16	17-18	19	20-21	22-24	25	26-34	35-40	389-394	395-400

NPDは観測所の地理北極からの角距離 (0-180度) で、 1/1000度単位で6文字である。小数点は3番目と4番目の位置の間に仮定される。

LONGはグリニッジから東に測った地理経度 (0-360度) で、 1/1000度単位で6文字である。小数点は9番目と10番目の位置の間に仮定される。

YR, MO, DA, HR は各々GMTで日付と時刻を与える2文字の数である。 Eは1文字で要素を示し、 D, H, X, Y, Z, F のいずれかである。

OBSはIAGAによって観測所に割り当てられた3文字コード (ABBコード) であり、 ORGはデータの出所である。例えば Gは G = U.S. Geological Survey.

9文字分の空白は将来の追加のための空きである。

DATA-1 から DATA-60 はその時間の与えられた要素の1分値である。 H, X, Y, Z, F は一番近いナノテスラ (ガンマ) で与えられ、 Dは一番近い角度の1/10分 (612 = 東l度 + 01.2 分) で与えられる。各々の値は、6文字である。

HRly MEAN は先行する60個の1分値の平均である。

各々の要素の値と1時間値は6文字で与えられ、負の値にはマイナス符号が、正の値には1つの空白が付く。

WDCシステムにおけるディジタル磁力計データに対するソース用コードは、データ源機関を示すだけではなく、そのデータが平均値か1点値かをも示している。例えば、AE指数生成のためアナログマグネトグラムから測られた1分の1点値はディジタイズされたので"D"とコードされる。典型的にはWDCが自動化された地磁気観測機器を運用している機関から受け取るディジタル1分値は、例えば10秒値といった、より頻繁にサンプルされた値の平均値である。異なる組織は違ったやり方でより高時間分解能の観測を行っている。あるところではフィルターをかけて滑らかにしている。あるところではある1分値を得るために丁度その分を中心とした前後の分の高時間分解能サンプルを平均するという IAGA推薦の実践に従っている。またあるところでは1分値から時間値を得るプロセスに似たやり方で与えられた分の始めと次の分の始めの間の値を平均し、実質的に分の半ばを中心として平均している。もし利用者にとって1分平均値を得るために用いられた方法が重要ならば、 WDCは正確な適用された方法を得る手助けをするであろう。

一般に国のネットワークからのディジタル値は"絶対”であり、運営している機関によって決定された基準値と結びつけられている。特別な研究キャンペーンには時間変化のみでよいことがしばしばあり、正規の観測場所からディジタル値が衛星継送で送られることがある。そのような値は以下に注記されるように"V"と目印され、やがては標準のディジタル観測所出力で置き換えられる。 IMSチェインのような特別なネットワークからの値は変化分のみである。このような測器からの絶対値出力をチェックしようと企てられてはいるが、通常、体系だった絶対観測はできないか、後から、採用された標準観測所のディジタル値で置き換えられる。

ORG (データ源コード)
A	IMSのためのアラスカ子午線チェーン (カナダの観測点も含む)
C	カナダの標準観測ネットワークk
O	アナログマグネトグラムからディジタイズされた点
F	フランス
G	USGS標準観測所ネットワーク (一つはNOAAが運営している)
J	日本
K	アメリカAFGLのサブオーロラ帯東西磁力計チェーン
R	IMSのための西カナダ子午線磁力計チェーン
T	台湾のLunping地磁気観測所
U	IMSのための東西中緯度磁力計チェーン
V	NOAAのGOES衛星中継で送られた変化分のみ
W	IMSのための東カナダ子午線磁力計チェーン

観測所1分間値ディジタルデータ交換形式WDCフォーマット (暫定翻訳版)

ORG (データ源コード)