English IAGA2002データ交換書式
2001年12月版    (暫定翻訳版)

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これは、http://swdcwww.kugi.kyoto-u.ac.jp/mdplt/format/iaga2002.html (2001年12月版) の暫定翻訳版です。
最新版 (2015年6月追加版) は、 https://www.ngdc.noaa.gov/IAGA/vdat/IAGA2002/iaga2002format.htmlです。

フォーマットの見本


このファイルは2001年8月に採択されたIAGAアスキー交換形式について述べています。 中身はファイルヘッダ、コメントレコード、データヘッダとレコード、 推奨されるファイル命名法、それにデータファイル例を含んでいます。 この書式はミリ秒から月平均までの時間間隔の観測所や、 変化計からの地磁気データ (瞬時値及び平均値) に対するデータ交換書式を意図しています。 この書式は以下のものからなっています:

12個の必須のファイルヘッダレコード
無制限のオプションのコメントヘッダレコード
1個の必須のデータヘッダレコード
一連のデータレコード

各々のレコードの長さは70文字で、機種依存のCR/LFが付きます。 必要なら、空白でレコードを補填してください。 データレコードは地磁気の要素4つ (DHIF, DHZF または XYZF) を記述してください。 もし4つより少ない要素しかないときは、欠値 (必要な数の8あるいは 9) を 用いてください。

  1. 必須の12のファイルヘッダーレコード

    必須のヘッダとオプションのコメントレコードは1カラムは空白で 70カラムの垂直バー | (アスキーコード124) で終わります。 中身を示すラベルは2カラム目から、記述は25カラムから始まります。 各12レコードの中身は以下の通りです (見本参照)。

    1. 書式がIAGA2002であることを示します。
    2. データソースは責任を持ってデータを収集している機関の名です。
    3. 略称を用いず完全な観測所名を綴ってください。 最初の文字は大文字としてください。
    4. IAGAコードは公式のIAGA3文字観測所コードです。 大文字とし、IAGAの地磁気観測所リストにあるものと一致しなければなりません。 変化値観測所は観測者が望む3文字コードがIAGAリスト (WDC SEG, Boulder) と衝突しないように、 IAGA Division V WG1 を通して確認するか、空白にしておいてください。
    5. 観測所の-90度から90度までの測地緯度 (北が正)。 1/1000度単位で示してください。
    6. 観測所の-180度から180度までまたは0度から360度までの測地経度 (東が正)。 1/1000度単位で示してください。
    7. 標高は海面上のメートルで示してください。
    8. データレコードの中の地磁気要素を同じ順で示してください。 有効なのはDHIF,DHZFとXYZFです。DやIが強さの単位で与えられている場合 (データの型が変動値の場合のみ) EとVをそれぞれ偏角や伏角に用いてください。
    9. センサの向きは観測機械の物理的な向きで、XYZFとかHDZとかです。
    10. ディジタルサンプリングは地磁気センサ (測器) のデータサンプリングか、 あるいはアナログデータのディジタイズの間隔 (秒単位) です。
    11. データ間隔の形式はデータの平均値か瞬時値かです。 通常の値は 1分 (00:30-01:29), 1分 (00:00-00:59), 1時間 (00-59), 日 (00-23) それに 1月 (01-31); 最後の日は 30, 29, または 28 もあり得る、 ですが、他に色々な間隔があり得ます。 例えば、1秒瞬時、1秒平均 (501-1500), 1秒平均 (0-1000), 10秒, あるいは 2.5分です。 平均値か瞬時値か、 平均値ならその中心はどうなっているのかを示してください。
    12. データの型は 暫定値 (Provisional) か確定値 (definitive) か変動値 (variation) です。

  2. オプションのコメントヘッダレコード

    コメントヘッダレコードは、上に定義されていない、 データに関する重要な情報をを記すのに用いてください。 そのような情報には平均の取り方や平均の中心、 データレコード中の主要なギャップ、あるいは欠値 (9を詰めた要素欄) の説明などがあります。

    それぞれのレコードは1カラム目が空白、2カラム目が#で始まり、 終わりは70カラム目の垂直バー | (アスキーコードの124)で示されます。 無い (報告されていない) 地磁気要素の計算公式を含めてください。 例えばもし観測所がXYZFを報告していれば、 コメントにはHDIの計算法を含めてください。

  3. 必須のデータヘッダレコード

    必須のデータヘッダレコードは多観測所解析のために有用な カラムヘッダを含みます。 報告されるデータヘッダレコードには要素が型と順序とが示されます。

    日付と時間ヘッダはDATE, TIME と DOY (その年の1月1日を1とした通日) です。 地磁気要素ヘッダは4文字からなります。 すなわち観測所のIAGAコード3文字と報告される地磁気要素を示す1文字とです。 有効な要素を示す文字は H, D (あるいは E), I (あるいは V), X, Y, Z, F です。 カラムヘッダは空白で区切られます。 終わりは70カラム目の垂直バー | (アスキーコードの124)で示されます。

  4. データレコード

    データレコードは日付、時刻と報告される地磁気要素を含んでいます。 データは有効数字まで報告してください。 欠値はそれぞれの成分の有効数字までの99999 (例えば99999.0とか99999.00) で示してください。 もしある要素が観測されていなければそのフィールドには88888を (相当する精度で) 記してください。

    要素のフィールドの書式は 4(1X,F9.2) です。 各々のレコードの長さは正確に70バイトで、機種依存のCR/LFが付きます。

    DATEは暦日で isoの YYYY-MM-DD 書式 (年4桁、月は01-12、日は01-30) によります。 TIMEはiso hh:mm:ss.sss 書式 (時は0-24、分は0-59、秒は0-59、 注: 時が24なら分と秒は0のこと) によります。 報告する時間間隔を超える値にはゼロを詰めなければなりません。 例えば1分値の14時1分は14:01:00.000と記します。 DOYはその年の通日で、1から365 (閏年には366) までです。

    平均の取り方、例えば1時間値についてその時間を中心とした平均であるとかは、 コメントヘッダレコードに記してください。 DとIは角度の分単位で、 F,H,X,Y,Z,E,Vはナノテスラかその小数単位で報告してください。