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地電流とテルリグラムについて

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地電流アナログ記録 (テルリグラム)

地電流 (Earth current) とは、文字通り地中を流れる電流のことであり、 観測は大地に埋設した2本の電極間の電位差を測り、電場の形で表現される。 成分は通常、東西と南北の2つである。 地電流の原因には直流電車からの漏洩電流などといった人工的なものもあるが、 自然現象としての地電流のうち比較的短周期なものは、 地磁気変化場により地球内部に誘導されたものが主である。

地電流と地磁気変化の振幅比や位相差は地下の電気伝導度についての情報を含んでいるので、 地電流は地磁気と組み合わせてそのための研究に用いられる。 また、地電流記録は地磁気データがないときの代わりとしても使われる。

テルリグラム (Tellurigram) とは地電流のアナログ記録のことで、 地磁気のアナログ記録であるマグネトグラムと同様、通常記録 (Normal run) と、速い変化を記録するための早回し記録 (Rapid run) とがある。